出典: PCI Express [読み] ピースィーアイ・エクスプレス [外語] Peripheral Component Interconnect Express 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2013/12/06,URL: https://www.wdic.org/ 開発コードネーム3GIOとしてIntelにより開発され、PCI 3.0から仕様が盛り込まれた高速I/Oアーキテクチャー。 【沿革】 ● 2002(平成14)年: PCI Express 1.0 ● 2005(平成17)年: PCI Express 1.1 ● 2007(平成19)年1月15日: PCI Express 2.0 正式仕様が決定 ● 2007(平成19)年2月7日: PCI Express External Cabling 1.0発表 ● 2010(平成22)年11月: PCI Express 3.0準拠の製品登場 【特徴】 [シリアルバス] バスの仕様 これは従来のPCIのパラレルバスインターフェイスと違い、ポイント・トゥー・ポイントのシリアルバスインターフェイス技術である。これは少ないピン数で高速な通信を実現するための工夫の一つといえる。 Intelによれば、1GHz前後がパラレルインターフェイスの限界であり、それ以上に転送レートを上げるためにはシリアルインターフェイスにせざるを得ない、としている。 バスの速度 詳細は後述するが、物理層速度と有効帯域は、それぞれ次の通りである。 標準速は1×、2倍速が2×、4倍速が4×となる。 ● 1× (PCI Express 1.0から) ‐ 物理層速度2.5Gbps、有効帯域2Gbps=250Mバイト/秒 ● 2× (PCI Express 2.0から) ‐ 物理層速度5.0Gbps、有効帯域4Gbps=500Mバイト/秒 ● 4× (PCI Express 3.0から) ‐ 物理層速度8.0Gbps、有効帯域約7.877Gbps≒0.985Gバイト/秒 なお上記は1方向あたりの速度であり、双方向つまり1レーンあたりの速度はこの倍となる。 物理層プロトコル PCI Expressの物理層プロトコルは、データ幅1ビット、0.8Vの差動駆動シリアルバスである。 標準速の1×では1レーンあたりの片方向ベアラー速度(物理層速度)は2.5Gbpsである。 これが8b/10b符号によりPLLのロックが保証(Embedded Clock Signaling)されるが、同時に符号化に伴い20%速度が減るので、標準速の1×では1レーンあたり片方向2.5Gbps×80%=2Gbps、つまり250Mバイト/秒となる。双方向合わせれば倍の500Mバイト/秒が有効帯域ということになる。 帯域(転送速度)と有効帯域を区別するため、物理層の速度は「2.5GT/秒」(GT=Giga transfers)のように表現されることがある。 なお、後述する2倍速(2×)や4倍速(4×)であれば、それぞれ1Gバイト/秒、2Gバイト/秒の有効帯域が実現されることになる。 従来の標準的なPCI(32ビット33MHzで133Mバイト/秒)と比較すると、1×の場合でも片方向で約2倍、双方向なら約4倍の帯域が実現されている。 [レーンと帯域] ・・・ |
出典: PCI Express 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2023年12月19日 (火) 02:25 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ PCI Express(ピーシーアイエクスプレス)は、2002年にPCI-SIGによって策定された、I/Oシリアルインタフェース、拡張バスの一種である。書籍、文書ではPCIeと表記されることも多い。この表記はPCI-SIG自身もウェブサイト上で使用している。PCI-Xはパラレルインタフェースの別規格である。 [概要] PCIバス、およびPCI-Xバスの欠点を補うべくインテルが開発を進めていた3rd. Generation I/O、3GIO(スリージーアイオー)を基とする。PCI Express 1.1は、1レーンあたり2.5 Gbpsでデータ転送に80パーセントが使用され、送信/受信を分離した全二重方式を採用し、計5 Gbpsの転送速度を持つ。これは従来の32ビット/33 MHzのPCIバスに比して3倍から4倍に迫り、AGP 2xモードのそれに近い。高度な3D描画処理を行わないビデオカードならばx1モードでも充分な転送速度を確保できる。またレーンを複数束ね、高転送速度を可能とするx2、x4、x8、x16、x32も仕様化されている。特にPCI Express x16は、バススロットに用いるコネクタの物理的長さが従来のAGPやPCIに近く、AGPに代わるビデオカードのインタフェースとして利用されている。転送速度は8 GB/s(2.5 Gbps時、送受信それぞれ4 GB/s)で、AGP 8xモード比でおよそ4倍弱となる。 ・・・ |
【Express】iksprés エクスプレス,エクスプレ́ス,エクスプレス,エクスプレ́ス, [形容詞] 急行の,速達の,高速の,[名詞] 速達,急行,[副詞] 急行で,速達で,[他動詞] 発言する,述べる, 【Peripheral】pərífərəl パゥリフロゥルゥ,パゥリ́フロゥルゥ,ペリフェラル,ペリ́フェラル, [形容詞] 周辺装置の,周辺機器の,周辺の,周囲の,周辺的な,[名詞] 周辺機器,周辺装置, |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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PCI Express | PCI Express Gen4 |
PCI-Express | PCI Express 5.0 |
píː síː ái iksprés | PCI Express Gen5 |
ピー シィー アイ エクスプレス | PCI Express 6.0 |
ピー シィー アイ・エクスプレス | PCI Express Gen6 |
ピ́ー シィ́ー ア́イ・エクスプレ́ス | PCI Express 7.0 |
ピー シー アイ エクスプレス | PCI Express Gen7 |
ピー シー アイ・エクスプレス | ・ |
ピ́ー シ́ー ア́イ・エクスプレ́ス | |
ピースィーアイ・エクスプレス | |
ピーシーアイエクスプレス | 【 以下関連語 】 |
PCIe | レーン |
PCI-e | 拡張バス |
PCI-Ex | 拡張スロット |
PCI-E | 16GB/s |
PCIE | 4.0Gbps |
Peripheral Component Interconnect Express | 5.0Gbps |
Peripheral Component Interconnect-Express | 500MB/s |
pərífərəl kəmpóunənt ìntəkənékt iksprés | 5GT/s |
パゥリフロゥルゥ コァンポウネントゥ インタゥァケァネクトゥ エクスプレス | 8b/10b |
パゥリフロゥルゥ・コァンポウネントゥ・インタゥァケァネクトゥ・エクスプレス | シリアル・バス |
パゥリ́フロゥルゥ・コァンポ́ウネントゥ・イ̀ンタゥァケァネ́クトゥ・エクスプレ́ス | ・ |
ペリフェラル コンポーネント インターコネクト エクスプレス | 3GIO |
ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト・エクスプレス | θríː dʒ́iː ái óu |
ペリ́フェラル・コンポ́ーネント・イ̀ンターコネ́クト・エクスプレ́ス | スゥリー ジィー アイ オウ |
・ | スゥリ́ー ジィ́ー ア́イ オ́ウ |
PCI Express x2 | スリー ジー アイ オー |
PCI Express x4 | スリ́ー ジ́ー ア́イ オ́ー |
PCI Express x8 | 3rd. Generation I/O |
PCI Express x16 | 3rd Generation I/O |
PCI Express x32 | third Generation I/O |
PCI Express 1.1 | θə́rd dʒènəréiʃən ái óu |
PCI Express Gen1 | サゥァードゥ・ジェヌゥレイシュン・アイ オウ |
PCI Express 2.0 | サゥ́ァードゥ・ジェ̀ヌゥレ́イシュン・ア́イ オ́ウ |
PCI Express Gen2 | サード・ジェネレーション・アイ オー |
PCI-Ex 2.0 | サ́ード・ジェ̀ネレ́ーション・ア́イ オ́ー |
PCIe 2.0 | Arapahoe Work Group |
PCI Express 3.0 | アラパホ・ワーク・グループ |
PCI Express Gen3 | ・ |
PCI Express 4.0 | |
更新日:2024年 3月19日 |