出典: void [読み] ヴォイド 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2015/01/22,URL: https://www.wdic.org/ C/C++、Java、C#などの予約語の一つ。空虚、虚無、無効、何も無い、すっからかん。 [概要] Cのvoidは、K&Rの時代にはなく、ANSI Cから登場した。また、void *も同時に仕様に追加されている。 まだvoid *がなかったK&Rの時代は、型を決め打ちしない用途はchar *で代用されており、必要に応じて型キャストされていた。 [特徴] この予約語は、複数の使い方がある。 戻り値の型 C/C++/Java/C#では、関数/メソッドの戻り型として用いた場合、その関数/メソッドが値を返さないことを示す。 関数プロトタイプで用いた場合、その関数が引数を取らないことを示す。 引数の型 引数を書かない場合は、C++ではvoidと書いた場合と同じくその関数が引数を取らないことを示す。 しかしCでこのような表記を行なうと、引数のチェックを行なわないことを意味する。 void型ポインター C/C++のvoid型のポインターvoid *はANSI C以降で規定されており、あらゆるポインター型に代入可能な汎用のポインター型を表わす。 たとえば、malloc(3)が返すのは確保したメモリーブロックの先頭位置を表わすvoid *型である。これを、実際に解釈すべきポインターで受けて使う。 |
出典: void (コンピュータ) 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2019年5月12日 (日) 20:30 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ void(ボイド)は、プログラミング言語において、「何もない」といった意味の型などに使われる名前である。プリミティブとしてキーワードないし予約語であることも多い。 ALGOL68やC言語などでは、有意な値を返さないサブルーチンについて、関数としての形式上void型としている。この場合は意味的には(型理論的には)本来はUnit型(英語: Unit type)である。呼び出し側に返り値を戻さない関数を書く場合に用いられる。そのような関数は、何かしらの処理、あるいは引数を出力するといった、副作用のために呼び出されるのが通例である。値を返さない手続きは関数ではなくプロシージャである、という言語(Visual BasicやPascal)もある。(「返り値を戻さない」のではなく、「呼び出し側に戻らない」のであれば理論的にもvoid型と言える) 似たものとしてnil(Null)やUnit型(英語: Unit type)があるが、(本来の)Void型はその型の値は存在しないという点が、NullやUnitと異なる。 [C言語、C++] 返り値がvoid型の関数では、引数なしのreturn文で呼び出し元に戻る(あるいは、プログラムの終了まで戻らないか、longjmpのように別の場所に飛ぶ)。また、関数プロトタイプにvoidを単独で書いて、「引数がない」ことを明示する用途にも使われる。void(空虚)という名前に反して、Unit型のような使われ方をしている。(型理論的には、Unit型には () という唯一の値が存在し(Unit型の値は1個)、Void型の値は存在しない(Void型の値は0個))。 ・・・ |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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void type | void |
vɔid táip | vɔid |
ヴォイドゥ タイプ | ヴォイドゥ |
ヴォイドゥ・タイプ | ボイド |
ボイド タイプ | [形容詞] |
ボイド・タイプ | 無効の |
void型 | 無効な |
空の | |
取り消された | |
[他動詞] | |
~を空にする | |
~を無効にする | |
~を取り消す | |
[名詞] | |
虚無 | |
空 | |
何も無い | |
データが無い | |
データ型が不定 | |
データ型が不明 | |
空虚 | |
空洞 | |
・ | |
void型ポインタ変数 | |
戻り値を返しません | |
更新日:2022年 5月20日 |