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ICT用語同義語辞典COMPANY


【 「部分集合」又はそれに関連する用語の意味 】
出典: 互換性 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2020年11月24日 (火) 11:53 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/

 互換性(ごかんせい、英語: Compatibility)とは、ある部品やコンポーネント(構成要素)などを置き換えても同様に動作させることができる性質のこと。
 特に工業製品では、互換性を確保することで新たなシステムを用意する必要がなくなり、設計や部品の再利用性が高まることでコストカットを見込めることや、過去の製品からの買い替えなどを進めることができたりする。ただし、古い基準に縛られてしまうために技術革新の妨げとなるという側面もある。互換性を確保するために余計なコストがかかる場合は軽視されることがあるほか、メーカー間の互換性はベンダーロックインを狙うため、あえて削ぐものもある。

[互換性の種類]
 互換性はその性質により、以下のような種類がある。
 ● 相互互換性(英語: Interchangeability)
   機能・性能などが類似しており、相互に置き換えが可能なこと。交換可能性とも呼ばれる。
 ● 前方互換性(英語: Forward compatibility)
   新しいシステム向けのデータなどが古いシステムでも使用できること。
 ● 後方互換性(英語: Backward compatibility)
   古いシステム向けのデータなどが新しいシステムでも全て使用できること。
 ● 上位互換性(英語: Upper compatibility, Superset)
   機能・性能・グレードが上位の製品が、下位の製品の機能も有すること。
 ● 下位互換性(英語: Lower compatibility, Subset)
   機能・性能・グレードが下位の製品が、上位の製品の機能を有すること。
出典: 下位互換 [外語] lower compatible 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2012/08/10,URL: https://www.wdic.org/

 元となるものの主要な部分のみに互換したもの。サブセットともいう。

[概要]
 先行する製品仕様に対し、後発の製品仕様が一定の互換性を有しており(これを後方互換という)、かつ先発の製品で利用できたものが制限付きながら後発の製品でも利用できるものをいう。
 後発製品が、先行製品の全ての機能を持っていないことから「下位」の互換性と表現される。
 後継機は一般に先行機より多機能または高性能であるため、深く考えずに上位互換と言われることもあるが、後継機が先行機の全機能を網羅していない場合は、それは単なる後方互換であり、上位互換ではない。

[特徴]
実例
 ● PlayStation2
 ソニーのゲーム機PlayStation2は、同社の旧製品PlayStationの後継機である。
 PlayStation2とPlayStationは全く異なる仕様の製品であるが、PlayStation2にはPlayStation用のソフトウェアを実行するための互換機能が搭載された。この互換性は完全ではないため、全てではないが、殆どのPlayStation用ゲームソフトはPlayStation2で遊ぶことができる。
 このとき、PlayStation2はPlayStationの「下位互換機」である、という。
 つまり、PlayStation2は、PlayStationと「後方互換」で、かつ「下位互換」である。
 ● MIDI
 ローランドのシンセ音源モジュールSC-88は、従来製品のSC-55相当の演奏を可能とする互換モード(SC-55マップ)を持っている。
 しかし、SC-88はSC-55とは異なる楽器であり、完全に同じ音を出すことはできない。つまり完全な互換性があるとは言えない。
 このとき、SC-88はSC-55の「下位互換機」である、という。
 つまり、SC-88は、SC-55と「後方互換」で、かつ「下位互換」である。
 ● PC-9801
 NECのパーソナルコンピューターPC-9800シリーズは、同社のPC-8800シリーズの後継機であった。
 PC-8800シリーズとPC-9800シリーズは全く異なる製品であるが、ある程度の類似性は持たされており、これは互換性であると解釈されている。
 このとき、PC-9801はPC-8801の「下位互換機」である、という。
 つまり、PC-9801は、PC-8801と「後方互換」で、かつ「下位互換」である。
誤用と混乱
 互換性については、類似の用語が様々あり、誤用と混乱を招いている。
 ● 上位互換
 ● 下位互換
 ● 前方互換
 ● 後方互換
 下位機種(従来機種)と互換があるので下位互換、などと表現されることもあるが、これは誤用である。この場合は「後方互換」と表現するべきである。
【downward】dáunwərd
 ダウンワゥァードゥ,ダ́ウンワゥァードゥ,ダウンワード,ダ́ウンワード, [形容詞] 低い方の,下向きの,[副詞] 下に,下向きに,

【compatible】kəmpǽtəbəl
 カゥンパェダゥボルゥ,カゥンパェ́ダゥボルゥ,コンパチブル,コンパ́チブル, [形容詞] 互換性のある,互換の,相性が良い,

【Compatibility】kəmpæ̀təbíləti
 コァンパェダゥビリィディ,コァンパェ̀ダゥビゥ́リィディ,コンパチビリティー,コンパ̀チビ́リティー, [名詞] 互換性,適合性,両立性,

【lower】lóuər
 ロゥウワゥー,ロゥ́ウワゥー,ロアー,ロアー, [名詞] 下側,下段,下の方,[他動詞] 高さを下げる,[形容詞] 下流の,【downward】dáunwərd
 ダウンワゥァードゥ,ダ́ウンワゥァードゥ,ダウンワード,ダ́ウンワード, [副詞] 下に,下向きに,

【部分集合の同義語と関連語 】
< 1 >
同義語・類義語 関連語・その他
downward compatibility Subset
dáunwərd kəmpæ̀təbíləti Sub-set
ダウンワゥァードゥ コァンパェダゥビゥリィディ sʌ́bsèt
ダウンワゥァードゥ・コァンパェダゥビゥリィディ サブセットゥ
ダ́ウンワゥァードゥ・コァンパェ̀ダゥビゥ́リィディ サ́ブセッ́トゥ
ダウンワード コンパチビリティー サブセット
ダウンワード・コンパチビリティー サ̀ブセッ̀ト
ダ́ウンワード・コンパ̀チビ́リティー 部分集合
ぶぶん しゅうごう
downward compatible
dáunwərd kəmpǽtəbəl 先方互換
ダウンワゥァードゥ コァンパェダゥボルゥ せんぽう ごかん
ダウンワゥァードゥ・コァンパェダゥボルゥ 前方互換
ダ́ウンワゥァードゥ・コァンパェ́ダゥボルゥ ぜんぽう ごかん
ダウンワード コンパチブル
ダウンワード・コンパチブル
ダ́ウンワード・コンパ́チブル

lower compatibility
lóuər kəmpæ̀təbíləti
ロゥウワゥァー コァンパェダゥビゥリィディ
ロゥウワゥァー・コァンパェダゥビゥリィディ
ロゥ́ウワゥァー・コァンパェ̀ダゥビゥ́リィディ
ロアー コンパチビリティー
ロアー・コンパチビリティー
ロ́アー・コンパ̀チビ́リティー
lower compatible
lóuər kəmpǽtəbəl
ロゥウワゥァー コァンパェダゥボルゥ
ロゥウワゥァー・コァンパェダゥボルゥ
ロゥ́ウワゥァー・コァンパェ́ダゥボルゥ
ロアー コンパチブル
ロアー・コンパチブル
ロ́アー・コンパ́チブル
下位互換
かい ごかん
下位互換性







更新日:2024年 4月25日


【部分集合の同義語と関連語 】
< 2 >
同義語・類義語 関連語・その他
subset
sʌ́bsèt
サゥブセットゥ
サブセット
[名詞]
一部分
下位集合
簡易版
機能縮小版
限定版
小集団
部分集合

























































更新日:2022年 3月31日


【 他のICT用語辞典へ(外部リンク)】

下位互換 (通信用語の基礎知識)
互換性 (Wikipedia)
下位互換 (コトバンク)
上位互換 (通信用語の基礎知識)