出典: 暗号技術 『総務省 東海総合通信局 ICT用語集』 引用年月日 2019年12月25日,URL: https://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/tool/yougo/yougo.html インターネット等のネットワークを通じて文書や画像などのデジタルデータをやりとりする際に、通信途中で第三者に盗み見られたり改ざんされたりされないことを目的とし、元の内容がわからないように決まった規則に従ってデータを変換する技術 |
出典: 鍵 (暗号) 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2018年9月2日 (日) 02:48 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 暗号技術において、鍵(かぎ、key)とは、暗号アルゴリズムの手順を制御するためのデータである。鍵は、同じ暗号方式を使用しながら利用者毎に暗号化の手順を異なるものにするために考え出されたものであるが、暗号だけではなく、デジタル署名やメッセージ認証コード(Keyed-hashなど)でも使用される。擬似乱数で用いられるシード(種)も鍵の一種である。 [概要] 暗号化では、同じ暗号方式を使用しながら利用者毎に暗号化の手順を異なるものにするために使用される。 暗号方式と平文が同じであっても、鍵が違えば生成される暗号文は異なるものになる。 暗号文を復号する際にも、暗号化に使用した鍵に対応する鍵が使用される。 復号の際には暗号化で使った鍵と同じ鍵(共通鍵暗号の時)か、または対応する(暗号化用とは別の)鍵(公開鍵暗号の時)が必要で、失うと復号できなくなる(または極めて難しい)。 ・・・ |
出典: 量子暗号 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2020年7月30日 (木) 08:57 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 量子暗号(りょうしあんごう、英: Quantum cryptography)とは、いくつかの種類があるものの、量子力学の性質を積極的に活用することで無限の計算能力と物理法則以外に制約を持たない攻撃者(イブと呼ばれる)から通信を守ることを目的とした技術を指す。主として、量子鍵配送、量子直接通信(Quantum Secure Direct Communication)、YK プロトコル、Y-00 プロトコル、量子公開鍵暗号などがあるが、量子鍵配送のことを指すことが多い。その実装の基礎が量子力学という物理学の基本法則に基づいていることと、量子公開鍵暗号を除き計算量的安全性でなく情報理論的安全性であることが特徴である。 なお、商用に広く用いられる公開鍵暗号は解読に計算時間が膨大にかかる計算量的安全であり、計算量には依存しない情報理論的安全な暗号ではない。また、混同されがちな暗号プロトコルに「ポスト量子暗号」(耐量子暗号, Quantum-Resistant Cryptography) があるが、これは量子計算機でも解読するのがおそらく難しいであろうと考えられているアルゴリズムにより実装されるソフトウェア暗号であって、上述の意味での量子暗号ではない。ポスト量子暗号は2024年の標準化を目指してNational Institute of Standards and Technology (NIST)により選定が進んでいる 。 [歴史] 量子鍵配送はステファン・ワイズナーの先駆的な研究により1970年に発見されていたが、後にチャールズ・ベネットとジル・ブラサールによって1984年に再発見された。このときに提案されたプロトコルがBB84である。提案された当初は非現実的であるとされたが、その後の実験技術の進歩とプロトコルの改良(誤り訂正及び安全性増幅)により、実現可能な技術とみなされるようになった。 上記の進展に触発され、量子直接通信、YK プロトコル、Y-00 プロトコル、量子公開鍵暗号などが考案された。 量子鍵配送プロトコル 最大の利点は「証明可能な安全性」を主張していることである。現在、主流となっている量子暗号は量子鍵配送、特に商用ではBB84であるが、それ以外にも多くのバリエーションが登場している。大別すると、(近似的) 単一光子に基づくもの(B92など)と、コヒーレント光、スクーズド光などの連続光を用いたものがある。いずれも量子状態が観測によって歪む性質を用いて、盗聴者に漏洩したであろう情報量を見積もり、その結果に応じて秘匿性増幅(参考: Leftover hash lemma) を用いて安全性の高い鍵を作るという原則は変わらない。 ・・・ |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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key | cipher |
kiː | sáifər |
キー | サイフゥァー |
鍵 | サ́イフゥァー |
かぎ | サイファー |
・ | サ́イファー |
cipher key | [名詞] |
sáifər kiː | 暗号 |
サイファゥー キー | あんごう |
サイファゥー・キー | 暗号化 |
サ́イフゥァー・キー | あんごうか |
サイファー キー | [他動詞] |
サイファー・キー | 暗号化する |
サ́イファー・キー | ・ |
・ | encryption |
encryption key | enkrípʃən |
enkrípʃən kiː | エィンクリプシャン |
エィンクリプシャン キー | エィンクリ́プシャン |
エィンクリプシャン・キー | エンクリプション |
エィンクリ́プシャン・キー | エンクリ́プション |
エンクリプション キー | [名詞] |
エンクリプション・キー | 暗号化 |
エンクリ́プション・キー | あんごうか |
・ | 符号化 |
暗号キー | ふごうか |
暗号化キー | ・ |
暗号化鍵 | 暗号アルゴリズム |
あんごうか かぎ | 暗号解読 |
暗号鍵 | あんごう かいどく |
あんごう かぎ | 暗号技術 |
あんごう ぎじゅつ | |
暗号文 | |
更新日:2024年 4月25日 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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QKD | 量子学的な |
Quantum key Distribution | りょうしがくてきな |
kwɑ́ntəm kiː dìstribjúːʃən | 量子力学的な |
クワゥンタゥム キィー ディストゥリビューシュン | ・ |
クワゥンタゥム・キィー・ディストゥリビューシュン | key |
クワゥ́ンタゥム・キィー・ディ̀ストゥリビュ́ーシュン | kiː |
クワンタム キー ディストリビューション | キィー |
クワンタム・キー・ディストリビューション | キー |
クワ́ンタム・キー・ディ̀ストリビュ́ーション | [名詞] |
量子鍵配送 | 鍵 |
りょうし かぎ はいそう | [形容詞] |
・ | 重要な |
Quantum cryptography | ・ |
kwɑ́ntəm kriptɑ́grəfi | Distribution |
クワゥンタゥム クリプトァグラフィー | dìstribjúːʃən |
クワゥンタゥム・クリプトァグラフィー | ディストゥリビューシュン |
クワゥ́ンタゥム・クリプトァ́グラフィー | ディ̀ストゥリビュ́ーシュン |
クワンタム クリプトグラフィー | ディストリビューション |
クワンタム・クリプトグラフィー | ディ̀ストリビュ́ーション |
クワ́ンタム・クリプト́グラフィー | [名詞] |
量子暗号 | 分配 |
りょうし あんごう | 配布 |
・ | 配給 |
量子鍵配送プロトコル | 分散 |
量子暗号通信 | 流通 |
【 以下関連語 】 | ・ |
Quantum | Cryptography |
kwɑ́ntəm | kriptɑ́grəfi |
クワゥンタゥム | クリプトァグラフィー |
クワゥ́ンタゥム | クリプトァ́グラフィー |
クワンタム | クリプトグラフィー |
クワ́ンタム | クリプト́グラフィー |
[名詞] | [名詞] |
量子 | 符号化 |
りょうし | 暗号法 |
量 | あんごうほう |
数量 | 暗号学 |
[形容詞] | あんごうがく |
量子の | 暗号化技術 |
りょうしの | あんごうかぎじゅつ |
更新日:2024年 3月19日 |