出典: カーネル [外語] kernel 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2011/01/02,URL: https://www.wdic.org/ 階層構造化されたオペレーティングシステム(OS)のうち、基幹部分。英語で、中心部、核心の意。 [概要] コンピューターシステムの様々な資源(リソース)の管理を行ない、抽象化することでハードウェアとソフトウェア間のやり取りを仲介する。 また、一つのシステム上で複数のプログラムの実行を助けるために、プロセスの抽象化、プロセス間通信、システムコールの提供などの機能を提供する。 趣旨は同じでも様々な実現方法があり、これが延いては無数のオペレーティングシステムを生み出す主因となっている。 [構造] カーネル空間 メモリー保護がなされている近代的なOSでは、ブートローダーがカーネルプログラムを特権モード(カーネルモード)で実行する。 カーネルプログラムはメモリーに常駐し、システムとしての機能が必要なときにユーザープログラムから呼び出されることになる。 メモリー空間の管理はカーネルによって様々ではあるが、大きく、カーネル空間とユーザー空間に分けられることになる。カーネル空間で動作するプログラムは特権があり、ハードウェアを操作することができるが、ユーザー空間で動作するプログラムは特権がないため、必要になり次第、カーネルの所定のシステムコールを呼ぶことになる。 機能 カーネルの機能に定義があるわけではないが、概ね、次のような機能が提供される。 ● プロセスの管理 ● メモリーの管理 ● デバイスの管理 ● システムコールの提供 設計 その機能を提供する方法は様々存在する。現在、次のような設計がよく用いられている。 ● モノリシックカーネル ● マイクロカーネル ● ハイブリッドカーネル ● ナノカーネル ● その他 一般的な枠組みに入らない「その他」もある。 シングルタスクのMS-DOSですらカーネル(MSDOS.SYS)は存在するが、中にはカーネルが無いとするuuu(Unununium)なるOS?も存在する。 |
出典: カーネル 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2021年7月1日 (木) 22:59 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ カーネル(英: kernel)は、階層型に設計されたオペレーティングシステム (OS) の中核となる部分で、アプリケーションとハードウェアの架け橋である。具体的には、システムのリソースや、ハードウェアとソフトウェアの連携を管理する。その他、通信制御も行う事が多い。 オペレーティングシステムの基本コンポーネントとして、カーネルはメモリ、CPU、入出力を中心としたハードウェアを抽象化し、ハードウェアとソフトウェアがやり取りできるようにする。また、ユーザープログラムのための機能として、プロセスの抽象化、プロセス間通信、システムコールなどを提供する。 ・・・ [概要] 全てではないが、多くのオペレーティングシステム (OS) はカーネルを内包する。ハードウェアとソフトウェアの間の通信を管理するソフトウェアとしてのカーネルは、性能、メモリ効率、セキュリティ、プロセッサのアーキテクチャなどが複雑に絡んだ問題への妥協的解答である。 多くの場合、ブートローダーがカーネルを特権モードのプロセスとして起動する。しかし、初期化が完了すると、カーネルはいわゆるプロセスとしては存在せず、ディスクアクセスなどの高い特権レベルを必要とする処理を必要としたときにユーザプログラムから呼び出される機能の集合体として存在することになる。カーネルの処理の流れはユーザープロセスの処理の流れの延長上にあり、システムコールによってカーネルに処理が渡り、終了するとユーザーに戻っていく。 ・・・ |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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kernel | nucleus |
kə́rnl | núːkliəs |
カゥーヌゥルゥ | ヌークリィアス |
カゥ́ーヌゥルゥ | ニュークリアス |
カーネル | [名詞] |
カ́ーネル | 中心部 |
[名詞] | 核 |
OSカーネル | かく |
OSの核 | kaku |
OSの核心部 | 原子核 |
OSの核心部分 | げんしかく |
OSの基本機能 | ・ |
OSの中枢部分 | 制御プログラム |
・ | |
核 | |
かく | |
中核 | |
中心部 | |
ちゅうしんぶ | |
核心 | |
中枢 | |
ちゅうすう | |
核部分 | |
基幹部分 | |
更新日:2024年 4月 7日 |