出典: ガベージコレクション 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2014/08/20,URL: https://www.wdic.org/ プログラムで動的に確保されたデータ領域のうち、不要になったものを自動的に解放する、機能や動作。英語の原義は「ゴミ集め」。 [概要] プログラミング言語でメモリーを動的に確保した場合、いずれかのタイミングで解放する必要がある。 古くは、解放する処理をプログラマーが手動で記述することで自主的に実施する方法が取られていたが、解放忘れの「メモリーリーク」や、一度解放したものを誤ってもう一回解放してしまう「二重解放」などが頻発した。 そこで、インタープリター言語やスクリプト言語など、比較的モダンとされるプログラミング言語を中心として、不要となったデータ領域を自動的に解放する機能としてガベージコレクションが導入されている。 [機能] 古代 動的なメモリー取得機能を持ったプログラミング言語のうち、CやC++といった言語では、確保したメモリーの管理はプログラマーがする。 すなわち、不要になったデータ領域は、プログラマーが明示的に開放する必要があった。例えばC++なら、new演算子によって確保されたオブジェクトは、「必ず」delete演算子によって解放する必要がある。 しかしこれは往々にして遂行されず、開放が忘れられたオブジェクトはいつまでもメモリー上に残り続け、必然的にデストラクターも呼び出されない。これをメモリーリークといい、メモリーリークが発生すると解放されないリソースが生じることになる。 メモリーリークは頻繁に発生し、かくして、プログラマーを悩ませ続けた。 ・・・ |
出典: ガベージコレクション 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2017年3月5日 (日) 02:33 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ ガベージコレクション(英語: garbage collection; GC)とは、プログラムが動的に確保したメモリ領域のうち、不要になった領域を自動的に解放する機能である。「ガベージコレクション」を直訳すれば「ゴミ集め」「ごみ拾い」となる。1959年ごろ、LISPにおける問題を解決するためジョン・マッカーシーによって発明された。メモリの断片化を解消する機能はコンパクションと呼ばれ、実現方法によってはガベージコレクションと共にコンパクションも行う仕組みになっている。そのためコンパクションを含めてガベージコレクションと呼ぶ場合もあるが、厳密には区別される。また、ガベージコレクションを行う主体はガベージコレクタと呼ばれる。ガベージコレクタはタスクやスレッドとして実装される場合が多い。 ・・・ |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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GC | garbage collector |
Garbage Collection | ガベージ・コレクタ |
gɑ́rbidʒ kəlékʃən | 虫食い状態 |
ガーァべッジ コァレゥクシュン | メモリ管理 |
ガーァべッジ・コァレゥクシュン | ・ |
ガ́ーァべッジ・コァレゥ́クシュン | garbage |
ガーベッジ コレクション | gɑ́rbidʒ |
ガーベッジ・コレクション | ガーァべッジ |
ガ́ーベッジ・コレ́クション | ガ́ーァべッジ |
がらくた集め | ガーベッジ |
ごみ拾い | ガ́ーベッジ |
ゴミ集め | [名詞] |
・ | ゴミ |
Memory Compaction | がらくた |
méməri kəmpǽkʃən | 不要データ |
メモゥリー コァンパェクシュン | ・ |
メモゥリー・コァンパェクシュン | collection |
メ́モゥリー・コァンパェ́クシュン | kəlékʃən |
メモリー コンパクション | コァレゥクシュン |
メモリー・コンパクション | コァレゥ́クシュン |
メ́モリー・コンパ́クション | コレクション |
メモリー領域断片化解消 | コレ́クション |
メモリー りょういき だんぺんか かいしょう | [名詞] |
・ | 収集 |
回収 | |
集めること | |
徴収 | |
・ | |
Compaction | |
kəmpǽkʃən | |
コァンパェクシュン | |
コァンパェ́クシュン | |
コンパクション | |
コンパ́クション | |
[名詞] | |
圧縮 | |
メモリー領域断片化解消 | |
メモリー領域圧縮 | |
更新日:2024年 5月18日 |