出典: 楕円曲線暗号 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2010/02/18,URL: https://www.wdic.org/ 暗号アルゴリズムの一つ。略してECCという。 [概要] 1985(昭和60)年にワシントン大学のニール・コブリッツ(Neal Koblitz)とIBMのヴィクター・ミラー(Victor Miller)が、ほぼ同時に、しかし独立に発明した。暗号的強度は、楕円曲線上の離散対数問題(ECDLP)という数学の困難さに依存している。ECDLPを効率的に解くアルゴリズムは現存しないことから、これが解かれるまではRSAなどより有利な暗号とみなされている。 |
出典: CRYPTREC 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2018年6月1日 (金) 01:00 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ CRYPTREC(くりぷとれっく、Cryptography Research and Evaluation Committees) とは、電子政府推奨暗号の安全性を評価・監視し、暗号技術の適切な実装法・運用法を調査・検討するプロジェクトである。 [電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト] 電子政府における調達のために参照すべき暗号のリストは、CRYPTRECが選定し、総務省と経済産業省が共同で所管する、電子政府での利用が推奨される暗号方式のリスト。平成15年(2003年)2月20日に電子政府推奨暗号リストとして初版が発表され、行政情報システム関係課長連絡会議において、「各府省は情報システムの構築に当たり暗号を利用する場合は、可能な限り、電子政府推奨暗号リストに掲載された暗号の利用を推進する」旨が定められた。2012年度にリストの改定が行われ、2013年3月1日に電子政府における調達のために参照すべき暗号のリストとして3種類のリスト(改訂した電子政府推奨暗号リスト、推奨候補暗号リスト、運用監視暗号リスト)が公表された。 ・・・ |
出典: 楕円曲線暗号 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2019年5月16日 (木) 12:03 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 楕円曲線暗号(だえんきょくせんあんごう、Elliptic Curve Cryptography: ECC)とは、楕円曲線上の離散対数問題 (EC-DLP) の困難性を安全性の根拠とする暗号。1985年頃に ビクタ・ミラー (Victor Miller) とニール・コブリッツ (Neal Koblitz) が各々発明した。具体的な暗号方式の名前ではなく、楕円曲線を利用した暗号方式の総称である。DSAを楕円曲線上で定義した楕円曲線DSA (ECDSA)、DH鍵共有を楕円化した楕円曲線ディフィー・ヘルマン鍵共有 (ECDH) などがある。公開鍵暗号が多い。 |
出典: 量子暗号 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2020年7月30日 (木) 08:57 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 量子暗号(りょうしあんごう、英: Quantum cryptography)とは、いくつかの種類があるものの、量子力学の性質を積極的に活用することで無限の計算能力と物理法則以外に制約を持たない攻撃者(イブと呼ばれる)から通信を守ることを目的とした技術を指す。主として、量子鍵配送、量子直接通信(Quantum Secure Direct Communication)、YK プロトコル、Y-00 プロトコル、量子公開鍵暗号などがあるが、量子鍵配送のことを指すことが多い。その実装の基礎が量子力学という物理学の基本法則に基づいていることと、量子公開鍵暗号を除き計算量的安全性でなく情報理論的安全性であることが特徴である。 なお、商用に広く用いられる公開鍵暗号は解読に計算時間が膨大にかかる計算量的安全であり、計算量には依存しない情報理論的安全な暗号ではない。また、混同されがちな暗号プロトコルに「ポスト量子暗号」(耐量子暗号, Quantum-Resistant Cryptography) があるが、これは量子計算機でも解読するのがおそらく難しいであろうと考えられているアルゴリズムにより実装されるソフトウェア暗号であって、上述の意味での量子暗号ではない。ポスト量子暗号は2024年の標準化を目指してNational Institute of Standards and Technology (NIST)により選定が進んでいる 。 [歴史] 量子鍵配送はステファン・ワイズナーの先駆的な研究により1970年に発見されていたが、後にチャールズ・ベネットとジル・ブラサールによって1984年に再発見された。このときに提案されたプロトコルがBB84である。提案された当初は非現実的であるとされたが、その後の実験技術の進歩とプロトコルの改良(誤り訂正及び安全性増幅)により、実現可能な技術とみなされるようになった。 上記の進展に触発され、量子直接通信、YK プロトコル、Y-00 プロトコル、量子公開鍵暗号などが考案された。 量子鍵配送プロトコル 最大の利点は「証明可能な安全性」を主張していることである。現在、主流となっている量子暗号は量子鍵配送、特に商用ではBB84であるが、それ以外にも多くのバリエーションが登場している。大別すると、(近似的) 単一光子に基づくもの(B92など)と、コヒーレント光、スクーズド光などの連続光を用いたものがある。いずれも量子状態が観測によって歪む性質を用いて、盗聴者に漏洩したであろう情報量を見積もり、その結果に応じて秘匿性増幅(参考: Leftover hash lemma) を用いて安全性の高い鍵を作るという原則は変わらない。 ・・・ |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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CRYPTREC | riːsə́ːrtʃ(動) |
クリプトレック | リサゥァ́ーチ(動) |
Cryptography Research and Evaluation Committees | リサ́ーチ(動) |
kriptɑ́grəfi riːsə́rtʃ ænd ivæ̀ljuéiʃən kəmítiz | ・ |
クリプトァグラフィー リサゥーチ エァンドゥ イヴァリュエイシュョン カゥメディーズ | Evaluation |
クリプトァグラフィー・リサゥーチ・エァンドゥ・イヴァリュエイシュョン・カゥメディーズ | ivæ̀ljuéiʃən |
クリ̀プトゥグラェ́フィック・リ́サゥァ̀ーチ・エァンドゥ・イヴァ̀リュエ́イシュョン・カゥメ́ディーズ | イヴァリュエイシュョン |
クリプトグラフィー リサーチ アンド エバルエーション コミティーズ | イヴァ̀リュエ́イシュョン |
クリプトグラフィー・リサーチ・アンド・エバルエーション・コミティーズ | エバルエーション |
クリプト́グラフィー・リ́サ̀ーチ・アンド・エバ̀ルエ́ーション・コミ́ティーズ | エバ̀ルエ́ーション |
暗号技術評価プロジェクト | [名詞] |
・ | 評価 |
運用監視暗号リスト | 値踏み |
推奨候補暗号リスト | 査定 |
電子政府推奨暗号リスト | ・ |
・ | Committees |
【 以下関連語 】 | kəmítiz |
Cryptography | カゥメディーズ |
kriptɑ́grəfi | カゥメ́ディーズ |
クリプトァグラフィー | コミティーズ |
クリプトァ́グラフィー | コミ́ティーズ |
クリプトグラフィー | [名詞] |
クリプト́グラフィー | 委員会 |
[名詞] | ・ |
暗号学 | 3-key Triple DES |
暗号法 | AES |
符号化 | Camellia |
・ | CBC |
Research | CFB |
ríːsə̀ːrtʃ(名) | CTR |
リサゥァーチ | DH |
リ́サゥァ̀ーチ(名) | DSA |
リサーチ | ECDH |
リ́サ̀ーチ(名) | ECDSA |
[名詞] | OFB |
研究 | RSASSA |
学術研究 | RSA-OAEP |
調査 | RSA-PSS |
学術調査 | RSASSA-PKCS1-v1_5 |
[他動詞] | SHA-512 |
更新日:2024年 8月23日 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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ECC | Elliptic |
Elliptic Curve Cryptography | ilíptik |
ilíptik kə́rv kriptɑ́grəfi | イェリィプテック |
イェリィプテック カゥァーヴ クリプトァグラフィー | イェリィ̀プテック |
イェリィプテック・カゥァーヴ・クリプトァグラフィー | イリプティック |
イェリィ̀プテック・カゥ́ァーヴ・クリプトァ́グラフィー | イリ́プティック |
イリプティック カーブ クリプトグラフィー | [形容詞] |
イリプティック・カーブ・クリプトグラフィー | 楕円の |
イリ́プティック・カ́ーブ・クリプト́グラフィー | だえんの |
楕円曲線暗号 | 楕円形の |
だえんきょくせん あんごう | ・ |
・ | Certicom社 |
Elliptic Curve Cryptosystem | Koblitz |
ilíptik kə́rv krìptousístəm | Koblitz氏 |
イェリィプテック カゥァーヴ クリプトウシィステム | Miller |
イェリィプテック・カゥァーヴ・クリプトウシィステム | Miller氏 |
イェリィ̀プテック・カゥ́ァーヴ・クリ̀プトウシィ́ステム | Neal Koblitz |
イリプティック カーブ クリプトシステム | Victor Miller |
イリプティック・カーブ・クリプトシステム | ヴィクター・ミラー |
イリ́プティック・カ́ーブ・クリ̀プトシ́ステム | ニール・コブリッツ |
・ | ビクタ・ミラー |
ECDSA | 暗号技術 |
楕円曲線DSA | 公開鍵暗号 |
ECDH | こうかいかぎ あんごう |
楕円曲線ディフィー・ヘルマン鍵共有 | 公開鍵暗号方式 |
公開鍵型暗号方式 | |
離散対数問題 | |
・ | |
Cryptography | |
kriptɑ́grəfi | |
クリプトァグラフィー | |
クリプトァ́グラフィー | |
クリプトグラフィー | |
クリプト́グラフィー | |
[名詞] | |
符号化 | |
暗号法 | |
暗号学 | |
暗号化技術 | |
あんごうか ぎじゅつ | |
更新日:2024年 5月 1日 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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QKD | [形容詞] |
Quantum key Distribution | 量子の |
kwɑ́ntəm kiː dìstribjúːʃən | 量子学的な |
クワゥンタゥム キィー ディストゥリビューシュョン | りょうしがくてきな |
クワゥンタゥム・キィー・ディストゥリビューシュョン | 量子力学的な |
クワゥ́ンタゥム・キィー・ディ̀ストゥリビュ́ーシュョン | ・ |
クワンタム キー ディストリビューション | key |
クワンタム・キー・ディストリビューション | kiː |
クワ́ンタム・キー・ディ̀ストリビュ́ーション | キィー |
量子鍵配送 | キー |
りょうし かぎ はいそう | [名詞] |
・ | 鍵 |
Quantum cryptography | [形容詞] |
kwɑ́ntəm kriptɑ́grəfi | 重要な |
クワゥンタゥム クリプトァグラフィー | ・ |
クワゥンタゥム・クリプトァグラフィー | Distribution |
クワゥ́ンタゥム・クリプトァ́グラフィー | dìstribjúːʃən |
クワンタム クリプトグラフィー | ディストゥリビューシュョン |
クワンタム・クリプトグラフィー | ディ̀ストゥリビュ́ーシュョン |
クワ́ンタム・クリプト́グラフィー | ディストリビューション |
量子暗号 | ディ̀ストリビュ́ーション |
りょうし あんごう | [名詞] |
・ | 分配 |
量子鍵配送プロトコル | 配布 |
量子暗号通信 | 配給 |
・ | 分散 |
流通 | |
・ | |
【 以下関連語 】 | Cryptography |
Quantum | kriptɑ́grəfi |
kwɑ́ntəm | クリプトァグラフィー |
クワゥンタゥム | クリプトァ́グラフィー |
クワゥ́ンタゥム | クリプトグラフィー |
クワンタム | クリプト́グラフィー |
クワ́ンタム | [名詞] |
[名詞] | 符号化 |
量子 | 暗号法 |
りょうし | 暗号学 |
量 | 暗号化技術 |
数量 | |
更新日:2024年11月20日 |