出典: 発光ダイオード 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2019年8月31日 (土) 10:25 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ 発光ダイオード(はっこうダイオード、英: light emitting diode: LED)はダイオードの一種で、順方向に電圧を加えた際に発光する半導体素子である。1962年、ニック・ホロニアックにより発明された。発明当時は赤色のみだった。1972年にジョージ・クラフォードによって黄緑色LEDが発明された。1990年代初め、赤崎勇、天野浩、中村修二らによって、窒化ガリウムによる青色LEDの半導体が発明された。 [原理] 発光ダイオードは、半導体を用いたpn接合と呼ばれる構造で作られている。発光はこの中で電子の持つエネルギーを直接、光エネルギーに変換することで行われ、巨視的には熱や運動の介在を必要としない。電極から半導体に注入された電子と正孔は異なったエネルギー帯(伝導帯と価電子帯)を流れ、pn接合部付近にて禁制帯を越えて再結合する。再結合時に、バンドギャップ(禁制帯幅)にほぼ相当するエネルギーが光として放出される。放出される光の波長は材料のバンドギャップによって決められ、これにより赤外線領域から可視光線領域、紫外線領域まで様々な発光を得られるが、基本的に単一色で自由度は低い。ただし、青色、赤色、緑色(光の三原色)の発光ダイオードを用いることであらゆる色(フルカラー)を表現可能である。また、青色または紫外線を発する発光ダイオードの表面に蛍光塗料を塗布することで、白色や電球色などといった様々な中間色の発光ダイオードも製造されている。 ・・・ |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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LED | LED display |
él íː díː | LEDディスプレイ |
エィルゥ イー ディー | LEDプリンター |
エィ́ルゥ イ́ー ディ́ー | LED照明 |
エル イー ディー | LED電球 |
エ́ル イ́ー ディ́ー | エルイーディー・ディスプレイ |
Light Emitting Diode | エルイーディーディスプレイ |
láit imítiŋ dáioud | ジョージ・クラフォード |
ラゥイトゥ イェミディング ダイオウドゥ | ニック・ホロニアック |
ラゥイトゥ・イェミディング・ダイオウドゥ | 青色LED |
ラゥ́イトゥ・イェミディング・ダ́イオウドゥ | 青色発光ダイオード |
ライト エミティング ダイオード | 赤崎 勇 |
ライト・エミティング・ダイオード | あかさき いさむ |
ラ́イト・エミ́ティング・ダ́イオード | 中村 修二 |
ライトエミティングダイオード | なかむら しゅうじ |
発光ダイオード | 天野 浩 |
はっこう ダイオード | あまの ひろし |
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Emitting | |
imítiŋ | |
イェミディング | |
イェミ́ディング | |
エミティング | |
エミ́ティング | |
[名詞] | |
放射すること | |
射出すること | |
emitの現在分詞 | |
[他動詞] | |
放射する | |
放出する | |
更新日:2024年 3月19日 |