出典: T-Engine 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2019年2月25日 (月) 16:50 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ T-Engine(ティー・エンジン)は、組込みシステムの開発効率向上のためにミドルウェアの流通を目的として作られたプロジェクト。 [概要] ・・・ TRONプロジェクトでは、これまでにもITRONと呼ばれるリアルタイムOSでサービスコールの仕様の標準化(「弱い標準化」)を進め、携帯電話やFAX、コピー機といったさまざまな家電製品からATM、カラオケマシンといった業務用機器、さらには自動車のエンジン制御といった多様な分野で、非常に多くの製品に採用されてきた実績がある。しかし、より高機能で、ネットワーク対応が進む組込み機器やユビキタス・コンピューティング環境の開発効率を向上させるため、T-Engineでは各種のハードウェア仕様やドライバのインタフェース、オブジェクトフォーマットなどについても標準化(「強い標準化」)を行うことにより、ソフトウェア資産の共通化と有効活用を図ることを目標にしている。 ・・・ [仕様] ソフトウェア仕様 T-Kernel T-Engine用の組み込みオペレーティングシステム。従来からのITRONと同様、スタティックメモリアロケーションによるカーネルベースでのプログラミングが可能。しかし、T-Engine本来の目的である「ミドルウェアの流通」を実現するためには、ダイナミックメモリアロケーションが可能でプロセスベースでのプログラミングも可能なT-Kernel/Standard Extensionを使いこなすことが望まれる。2013年9月に打ち上げられた国産ロケットイプシロンと、それに搭載された観測衛星ひさきに、μITRONとT-Kernelがそれぞれ使われた。2014年12月3日にH-IIAロケットで打ち上げられたはやぶさ2の制御システムにT-Kernel2.0が用いられた。 2017年12月11日、μT-Kernel2.0をIEEEに著作権譲渡契約を結んだと発表された。2018年9月11日、「μT-Kernel 2.0」ベースの「IEEE 2050-2018」が、IEEE標準として正式に成立した。 T-Monitor OSの起動やデバッグを行うためのモニタソフトウェア。 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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T-Engine | 坂村 健 |
tíː éndʒən | さかむら けん |
ティー・エンジュン | TRONプロジェクト |
ティー・エンジン | ITRON |
ティーエンジン | T-Engineボード |
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更新日:2024年 3月19日 |