出典: Serial Line Internet Protocol 『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版(Wikipedia)』 最終更新 2021年3月18日 (木) 16:08 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/ Serial Line Internet Protocol(シリアル回線IP)は、ほとんどのコンピュータに内蔵されていたシリアルポートからインターネットなどのTCP/IPネットワークに電話回線など(シリアル通信回線)の低速回線を通じて一時的に接続するためのプロトコルである。略称SLIP(スリップ)。 1984年にアメリカ3Comのリック・アダムスがBSD4.2に実装しRFC1055として標準化された。 しかしSLIPはチェックサム(イーサネットのCRCなど)などの誤り検出機構がないため、ノイズの発生しやすい回線で転送中のデータが破壊されてもリンク層で誤りを検出できない欠点があり、上位層での検出作業が必要となる。 かつては遠隔地からダイアルアップしてTelnetなどに多く使用されていたが、ネットワーク層にIPしか利用できず、上記の欠点などセキュリティも低いため、現在ではPPPに取って代わられている。 [CSLIP] Compressed SLIP(圧縮SLIP、通称:CSLIP)は上記SLIPの欠点を改善するためにRFC1144で定義されたSLIPの新しいバージョンである。現在殆どのSLIPの実装はCSLIPをサポートしている。 |
出典: SLIP [外語] Serial Line IP 『通信用語の基礎知識』 更新年月日 2011/06/03,URL: https://www.wdic.org/ RS-232CやRS-422などのシリアル回線でIPを動作させるためのレイヤー2(データリンク層)プロトコル。 [概要] IPフレームを簡単にカプセル化するのが、このSLIPの役割である。 RFC 1055で規定される。 現在、この後継ともいえるPPPがもっぱら使われているため表立って利用されてはいないが、IPに限らず様々な技術の根幹として応用されている。例えば、Bluetoothにおいて、HCIとのアクセス方法のうち「Three-wire UART Transport Layer」ではSLIPが使用されるよう規定されている。 |
同義語・類義語 | 関連語・その他 |
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SLIP | SLIPサーバー |
Serial Line Internet Protocol | 回線接続プロトコル |
Serial Line IP | ・ |
síəriəl láin íntərnèt próutəkɔ̀l | CSLIP |
シィリアゥルゥ ラゥイン イェンタゥーネットゥ プロドゥコァールゥ | Compressed SLIP |
シィリアゥルゥ・ラゥイン・イェンタゥーネットゥ・プロドゥコァールゥ | kəmprést slíp |
シィ́リアゥルゥ・ラゥ́イン・イェ́ンタゥーネッ̀トゥ・プロ́ドゥコァ̀ールゥ | コァンプレストゥ スリィップ |
シリアル ライン インターネット プロトコル | コァンプレストゥ・スリィップ |
シリアル・ライン・インターネット・プロトコル | コンプレスト スリップ |
シ́リアル・ラ́イン・イ́ンターネッ̀ト・プロ́トコ̀ル | コンプレスト・スリップ |
シリアル回線インターネット・プロトコル | 圧縮SLIP |
シリアル回線IP | |
スリップ | |
RFC 1055 | |
更新日:2024年 3月28日 |